主人公たちが出会った物語の最初のページです。本誌では6回連載で、この後続く計4ページは連載の1・5回目最初の2ページずつ。読んでいらっしゃらない方はよくワカラナイと思いますが、少々『あらすじ』つけてみましたので、よろしければ見てみてください (〃 ̄ー ̄〃)。<br><br>■ちび画像クリックで、前後にクルクル何度でもご覧頂けます!! ――父さん。どうしていますか? 父さん。あなたが戦地――メコンデルタで消息を絶ってから今日で16年になります……。もう、戻っては来ないのですか?<br> 「きっと帰って来るわ、あのドアを開けて。出て行った日と同じように」<br> なぜわからないの? マム。ダッドは二度と戻らない。だれも代わりになんかなれないんだよ。ぼくは知ってる、気がつかないのはマムだけだ……。<br><br> 帰らなかった夫を忘れられず、狂気の狭間に泣く母を哀しく思う。愛とは哀しみであると、母を見て育ったデニスは『ひとを愛する』ことに臆病になっていた。そんなデニスが、ある日大学で出会ったのはアイザック・キャシディ――資産家で上院議員の父と上流階級出の母を持ち、フットボールの花形選手で、学業優秀な青年だ。だがそれらの全てを、まるで恥じてでもいるかのようなアイクの曇った瞳を見て、デニスは心の乱れを覚えるのだった。  他人にどう思われているかなんて、大したことじゃない。そんなことは、わかってる。判らないのは、僕自身がどの「自分」を真実と思っているかだ。<br> 「それは君が決めていいことなんじゃないか?」そう言ったデニスにアイクは好意を寄せ始める。想いはすぐに膨らみ、戸惑うデニスを包み込んでしまった。<br> 「僕は、君を苦しめないよ――ディディ」アイクは囁いた。  アイクとふたり、暮らし始めたデニス。「引っ越したこと、君の両親は知っているのか?」ふと、そう切り出すデニスにアイクは言った。<br> 「この場所は誰にも教えてやらない、だって君はもう、僕だけのものなんだから」デニスの愛への恐怖心と自分の懸念を払拭するためにアイクは父との対決を試みたが、息子の決意が何ものにも代え難い固いものだと知ると、父は逆にデニスを直接訪問し彼との別れを迫るのだった。<br> 「いつか、そう遠くないうちにきっとこんな日が来る」と、予感していた。体裁だけでない、アイクの父の苦しみまで読み取って、デニスは悩むのだった。<br><br><center>愛してる 「君が、嫌いだ」<br>暖かいから 「嫌で、たまらないんだっ」<br>
僕のことばかり考えているから 「耐えられない……」</center><br> 最初に見つめたのは、僕だよアイク。好きになってしまったのも。君は、知らない――。
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