■きみは僕に愛を突き刺す・新章

■'03.07.12.初版
 発行(株)オークラ出版
■物語あらすじ

 雪のワシントンからL.A.へ。デニスは財務省捜査官を辞め、ロサンゼルス市警察で仕事を始めた。恋人を失い傷ついた心を、更に自ら追い詰めるように生きるデニスを見ていられず、捜査官時代の同僚ラウルは単身L.A.へ向かったが、果たして其処にデニスはいなかった。
 当初、自暴自棄の様相のデニスに同情しているのだと、ラウル自身は思っていた。これは愛情ではない筈、ただ、見ていられないだけ。だからつい、世話を焼いてしまうのだと。
 結局デニスを捕まえられずに、ラウルはD.C.へ戻った。だがアパートに辿り着くと、そこには焦がれた者が、雪に埋もれるように、蹲って、いた。
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