はいゴメンなさい (^D^。)、ナニが言いたいかというと、えぇとってもゴメンなサイ。。。
  単に私の猫自慢……ってダケ? Σ( ̄口 ̄) ソウなんですお目汚し (。 ̄▽ ̄)。
  ですのでご興味ない方は、スミマセンお戻りくださいませ。 このページは、ひたすらネコなダケ!!
 


- 愛のおくさまゲイジツ劇場 -
「らいおんハート」

 
 
"プロローグ"
 
 俺の一日は彼女で始まる。何故なら目覚める朝という朝、俺の身体は決まってセミダヴルの端に押しやられ伸びすさる彼女とは反対に縮こまって始まるからだ。朝のベッドは彼女のためにあり、夜のベッドもまた同じく彼女のためにあるのを彼女だけが理解し、俺は逆らえずにただ、背中を丸めて吐息を吐くだけ。

 まったく以て女というやつは心底勝手だ。呆れる、あるいは怒る暇もなくその身勝手さを振りまいて俺を翻弄するのだ。だから、今更言い訳を言わせて貰えるなら、彼女が部屋に転がり込んで来た時に、オレは数秒で自分の負けを認めるしかなかったということ。

 「さびしいの」と、彼女は言う。
 「抱いて」と、やんわり彼女は囁く。
 いったいこれ以上どうしろと言うんだ? 毎晩抱いてやっているし、満足させてる自信もある。そんな風に媚びて、揶揄るように笑って。まるで昨晩のことなどなかったように涼しげな言い草で俺のプライドをズタズタにしながら、もう一度抱いてと嘯く彼女。
 


   「お腹がすいたの」
 彼女は思い出したように呟いた。オレは溜め息を吐き黙って缶切りを握りしめたが、
 「ワタシ、言わなかったかしら? ……それ飽きてしまったワ」
 冗談じゃない。「それ」を何度言ったら気が済むんだ?昨夜はこれでいいと言ったじゃないのか? 一週毎に劇的に彼女の好みは変化し、俺はいつもそのスピードに置いて行かれてる。予測出来ない彼女の言葉に焦燥は募るばかりだ。
 「飽きてしまったワ」
 尚言い募る彼女を無視して、昨晩と同じそれを俺は居間にセッティングした彼女の食器に少しだけ取り分けた。冷めた視線は針のようだ。構わずオレは自分の仕事に戻ることにする。

 集中していたのだろうか。ふと壁に掛かった時計を見やると、彼女の食事の時間から既に2時間は経過していた。オレは空腹を憶えて胃をさすった。あぁ、そうだ。怒りの (というより呆れた) 思いに煙に巻かれ、自分の食事をすっかり失念していた。そして、何か腹に入れなければと重い腰を上げた。

 居間に戻ってみると、彼女の姿勢は2時間前と変わらなかった。食事の前に座ったきり、微動だにしていない。
 「なんだ、食べてないじゃないか。腹が減っていたんだろう?」
 背中越し、彼女はオレを一瞥すると、優雅な動作で踵を返した。それから寝室のドアの前に佇み、黙ってドアノブを見つめる。それは「開けて」の合図だったが、それよりも俺は、食事に手をつけない彼女に腹が立ったのだ。
 「おまえが用意しろといったんだ」
 図らず声が荒くなった。だが、彼女はオレを見ない。ただドアノブを眺めやるだけ。

 「愛していると、言ったのはアナタよ。ワタシじゃない」

 7年だ。俺は変わらず彼女を愛してきた。だが当の彼女は、まさかこの俺の愛を疑っているのか? 7年もの、言ってみれば「無償の愛」を。

 彼女のひと言で、改めて俺はしばらく前の出来事を思い出した。

 何も嫌いだというわけじゃないんだ。おまえとはもう7年も暮らしてる。普通それだけ長い時間を過ごしたら、もうちょっと解ってもいい筈だろう?お互いの空気や距離感も、少しは解っていい筈だ。
 愛されている自信が彼女の高慢を支える。そうだ、俺は彼女を愛しているんだ。
 だが、同時に、堪らなく憎くなる瞬間があった。彼女は「哀れみ」という単語を知らない。彼女の世界には俺と彼女しか生きてはならない。頑なに、それはもう頑なにそれ以外の存在を彼女は否定する。
 だから?
 いや、だからという理由ではなかった気がした、少なくとも「あの時」は。

 そう。俺はもうひとりの女を拾ってしまった。


to be continued ......... (続くんかい、オイ!!!! )(-"-。)



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